自営業者は「老後5千万円不足問題」まずは国民年金を満期に
国民年金(満額、夫婦2人):12万9,882円-実支出:26万3,718円(総務省「家計調査」2017年より)=-13万3,836円(不足額)。30年で不足額は4,818万円になる。
だが、必ずしも悲観することばかりではないと加谷さんは言う。
「会社員と違って、個人事業主に定年はありません。会社員が定年後、働こうと思ったら、今までと別の仕事をしなければいけませんが、個人事業主であれば、慣れた仕事を続けることができる。“人生100年時代”は働き続けることが最大の防衛術になります。とはいえ、一生涯働くことも困難です。いずれ、働けなくなったときに備えて、老後の準備を怠ってはなりません」
それでは、ファイナンシャルプランナーの中村薫さんに老後の準備の進め方を解説してもらおう。
「1つは『月1万円でも支出を減らすこと』です。現在50歳で月1万円ずつ支出を減らすことができれば、65歳までに180万円減らせる計算に。さらに、老後にかかるお金を減らすこともできます。そしてもう1つが『国民年金の未納期間を減らすこと』です」
■必ずやっておきたい老後の準備(※令和元年度の金額を基に概算)
【家計の見直し】
支出が減れば、必要な老後資金も減る。