くらし情報『女芸人の性別いじりは必要なのか?お笑い業界の旧体質を考える』

女芸人の性別いじりは必要なのか?お笑い業界の旧体質を考える

また、実際にも、多くの若手芸人(男女ともに)のコンテストなどで見るネタの中にも、容姿や性別を笑いにするネタはかなり減っていて、それがなくても(ないからこそかもしれないが)笑える、精度の高いネタの多さに舌を巻く。

そんな状況があるからこそ、「テレビの容姿いじり、性別によるいじりが多くて見るのをやめた」という話を聞くと、個人レベルでのネタづくりにおいての意識は変わってきているのにと、お笑いファンとして「残念」な気持ちもなる。

自然な流れで変わろうとしている芸人、いじりや因習なしで次々と面白い芸を作り出している芸人のためにも、お笑い界、テレビバラエティも変わるべき部分では変わっていかなくてはならないのではないだろうか。

【PROFILE】
西森路代(にしもり みちよ)
ライター。1972年愛媛県生まれ。大学卒業後、テレビ局でのOL時代を経て上京。編集プロダクション勤務、ラジオディレクターを経てフリーライターに。俳優や監督へのインタビューやテレビ、映画についてのコラムを主に執筆。
現在、朝日新聞、TVBros.などで連載を持つ。

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