フリー素材アイドルMika+Rika カンヌ受賞で語った“次の野望”
そんななか、休みの日にたまたまRikaとステージに立ったら人事のかたに『副業は禁止だから』と指摘されて。それで監督の三回忌に『やめなきゃ始まんないしな』と思って辞めたんです」
Rikaも後を追い仕事をやめた。2人はラップユニットとして13年11月にCDデビューを果たしたが、当初は順風満帆とはいかなかったようだ。
m「いやぁ、全然地獄でしたよ。とにかく全然目立たなかった。1,000万回くらい後悔しました」
r「三重県まで夜行バスで8時間かけて行って、やっとステージに立てるかなって時に『バックダンサーやってくれ』っていわれて。結局歌わせてもらえないどころか紹介もされず、それで終わり(笑)。でもその頃は、呼んでもらったことが嬉しかったんです」
「フリー素材になる」という宣伝方法はスタッフとの会議で決まった。
「余計に仕事がなくなるかも」と不安になったようだが、“フリー素材アイドル”はSNSを中心に大ウケとなった。
m「ホームページの空いたスペースで自分がバナーを募集してたり、もらったティッシュの裏にRikaがいたり(笑)。ありがたいことです」
r「フリー素材アイドルを始めたことでデザイナーさんや、IT系のクリエイティブ志向の方々にも知ってもらえて。