くらし情報『生産者も不安、懸念される26年ぶりの悪夢「令和の米騒動」』

2019年7月24日 06:00

生産者も不安、懸念される26年ぶりの悪夢「令和の米騒動」

ちょうど栄養成長期にあたる出穂前に日照不足が続いているので、生育に影響が出ている可能性があります。このような天候がいつまで続くかによって、米の収穫にかなり影響が出てくるでしょう」

山本教授は、凶作になるかならないかは、7月下旬~8月上旬の天候がポイントになると指摘する。

「年間でもっとも気温が高くなるこの時期が低温となった場合、米の生育に大きな影響が出る。’93年の冷夏のときは、8月初旬に青森県内で最低気温が10度を切るような異常な低温がありました。8月以降、東日本でこのような異常低温が起きた場合、凶作となる恐れはあります」

東北や北陸の米どころはもちろん、関東の太平洋側の茨城県、千葉県も相当な米の生産量を誇っている。

この地域の米が凶作になれば、東日本の米の供給は大幅に減り、米不足や米価の高騰が懸念される。

日照不足が続く茨城県のJA全農いばらき米穀部の担当者は、「不安がある」と、次のように語る。

「日照不足と低温が続いたことで、生育が遅れてきているのは間違いないです。
これから8月に入っても気象条件が悪い状態が続くと、リカバリーすることが厳しくなり、収穫量が減る可能性があります」

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