小林綾子「10歳で演じた『おしん』が人生を決めた」
でおしん特集が組まれたばかりだ。
『おしん』は、’83年に放送された朝ドラ31作目。橋田壽賀子さん(94)のオリジナル脚本で、ヒロインは明治、大正、昭和を幾多の困難を乗り越えながら生き抜いた山形の貧しい小作農の娘・谷村しん。小林綾子、田中裕子、乙羽信子の3人がリレー形式でヒロインを演じ、少女時代が小林さんだった。
平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%は、いまだ破られていないドラマ史上最高視聴率の金字塔だ。
「おしんドローム」なる流行語を生み出した番組は国内で社会現象となっただけでなく、世界73の国と地域で放送され、イランでは最高視聴率90%を超えた。
『おしん』の放送終了後は、天才子役といわれながらも、語学留学をしたり、その後も私生活では結婚と離婚を経験した。
「おしんを演じたあと、いろいろな苦難を乗り越えてこられたのは、私の原点に『おしん』があったからです」
小林さんは1972年8月11日生まれ。
東京都練馬区の出身。クラシックバレエがやりたくて、東映の児童劇団に入ったのが5歳。『おしん』のオーディションは10歳で、100人を超える少女の中から大抜擢された。