くらし情報『18年前脱北した日本人妻 斎藤博子さん「子供守る、飢えとの闘い」』

2019年9月6日 11:00

18年前脱北した日本人妻 斎藤博子さん「子供守る、飢えとの闘い」

18年前脱北した日本人妻 斎藤博子さん「子供守る、飢えとの闘い」


「北朝鮮は、“地上の楽園”だといわれていました。学費も医療費も無料。家も家具もすべて用意するから、身ひとつで来たらいい、と。それなのに、楽園どころか地獄でした。いや、地獄より、もっと怖いところです。残してきた子ども6人のうち、4人は亡くなったけど死に顔も見られませんでした。いつ、どこで死んだのか、わからない子もいる。それがいちばん心苦しくて……」

斎藤博子さん(78)は、ごつごつと骨張った手をさすりながら、そう言葉を絞り出した。斎藤さんは18年前の’01年8月、北朝鮮から脱北してきた“日本人妻”だ。

北朝鮮に渡ったのは、’61年。20歳のときだった。在日朝鮮人の夫・正二さん(享年59)と、その家族が、当時北朝鮮政府が奨励していた北朝鮮への“帰国事業”に応じたため、斎藤さんは1歳だった長女・弥生さん(享年不明)を連れ、海を渡ったのだ。

それが斎藤さんの運命を大きく狂わせることになる。

「帰国と言っても、夫の家族は韓国の出身でしたから、帰国でもなんでもないの。でも、義父はいちばん行きたがっていました。日本で差別され、いい仕事にも就けなくて苦労したから“地上の楽園”と聞いて心が動いたんでしょう」

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