滝沢秀明慕う“えっちゃん先生”の波乱万丈 家賃1万6千円の苦節時代も
もっとキツい振りをお願いします』って言うんです」
若いころの情熱はそのままに、的確な指示を出す滝沢の手腕に、驚かされたと笑う川崎さん。だが、そんな彼女のここまでの道のりは決して平坦なものではなかった。
彼女のダンス人生は、4歳のころからのバレエに始まる。
「父は企業の重役のハイヤーの運転手で、家は裕福ではありませんでした」
バレエは経済的な負担が大きく、母親が辞めさせようとしたこともあったが、先生が月謝無料の特待生扱いにして、引き止めてくれた。
彼女は、友達を集めて歌ったり踊ったりするのも大好きだった。しかし、これがトラブルの元になってしまう。小学校高学年になると、クラスで総スカンを食らった。
「興味のない同級生も無理矢理付き合わせたので、迷惑な話ですよね。
五年生のときかな、女の子に締め出されて、男子経由で『バカ』『死ね』と手紙が来ました。体育館裏に呼び出されて、『裁判』にかけられたこともありました」
それでも学校を休まず、親にも相談しなかった。プライドが許さなかった。テレビでミュージカル「雨に唄えば」を見て衝撃を受けたのは、高校の頃だという。女優になりたいーー。強い意志と夢が生まれた。