2020年1月17日 06:00
地震予測第一人者が警告「3.11から9年の20年は大地震に注意」
「地下天気図とは、地震の発生状況を、天気予報の気圧図になぞらえて可視化したものです。私たちが気付かないような小さなものも含めて、地震活動が通常より少ない状態を“低気圧”。通常より多い状態を“高気圧”と呼んでいます。昔から言われていることですが、大地震が起きる前には、地震活動が通常よりも減る傾向にある。つまり、嵐の前の静けさです。地下天気図でいう低気圧の状態が続いたあとに大きな地震が起きることが多いのです。地下天気図で、低気圧の状態が長期間続けば続くほど、そのあとに起きる地震は大きくなる傾向にあります。低気圧が続いている最中に地震が起きることもありますし、低気圧が解消して、地震活動が活発化し始めたあとに大きい地震がくることも多い」
図を見てほしい。
’18年6月18日の大阪府北部地震(マグニチュード6.1)の前日である17日の地下天気図だ。図の青色の部分が低気圧で、濃いほど強いということになる。半年ほど前から、滋賀、京都、大阪を中心に低気圧が居座り、異常の最中に地震が起きた。長尾教授らは、’11年にDuMAという会社を立ち上げ、こうした「地下天気図」の異常を有料メールマガジン(月220円・税込み)