2020年1月17日 06:00
地震予測第一人者が警告「3.11から9年の20年は大地震に注意」
で配信。収益は地震予測の研究に役立てられている。
「ただし、低気圧が近づいても100%雨が降るわけではないのは地下天気図も同じ。あくまでも、地震予測をするために、地下で起きていることを知る第一歩だと思ってください」
そう話す長尾教授が、最近の地下天気図から「首都直下型地震より先に起きるかもしれない」と危惧するのが、北海道南東部から北方領土にそって続く千島海溝の地震だ。
「これについては、政府の地震調査委員会が’17年に警鐘を鳴らしており、今後30年以内にマグニチュード8.8クラスの巨大地震が発生する確率が7〜40%あるとの試算も出ています」
もし、千島海溝で地震が起これば、北海道はもちろんのこと、東北地方一帯から関東地方にまで、東日本大震災級の津波が襲う可能性があるという。
「千島海溝で地震が起きたら、揺れがたいしたことないからといっても油断せず、すぐに高台に避難してください」
さらに長尾教授は、“2020年の危機”を強調している。
「これは、東日本大震災の前から地震の国際学会などで言われていたことですが、日本で大きな地震が起きるのは、9〜10年おきなんです。9世紀には、“前回の東日本大震災”ととも位置づけられる貞観地震が869年に起きて、その9年後の878年に関東直下型地震にあたる元慶地震が。