くらし情報『宍戸錠さん 死の前日もコンビニ弁当…家賃12万円の孤独な晩年』

2020年1月31日 06:00

宍戸錠さん 死の前日もコンビニ弁当…家賃12万円の孤独な晩年

(映画会社関係者)

宍戸さんは地元の東京・仙川では“庶民派な素顔”も見せていた。宍戸さんが30年以上通った和食店の女将はこう語る。

「ジーンズ姿で商店街を闊歩する宍戸さんの姿はまるで“仙川のチャールズ・ブロンソン”と評判でした。ある晩、近くで酔ったサラリーマン同士のケンカがあったのですが、偶然通りかかった宍戸さんがわざわざ仲裁に入っていったんです。『ケンカしてもケガするだけでつまらねえよ。やめろやめろ!』と、その場を収めていました」

地元住民からどこまでも愛された宍戸さんだが、人知れず孤独も抱えていた。

「宍戸さんは’10年に約50年連れ添った妻・游子さん(享年77)を亡くしています。さらに、その翌年にはとても大切にしていた愛犬のシェパードも亡くなり、それ以来、2階建ての豪邸で一人暮らしをしていました」(前出・映画会社関係者)

そして、最愛の“家族”に先立たれた宍戸さんに追い打ちをかける事件が起こる。
「’13年2月に、火事で宍戸さんの自宅が全焼しました。火事の直後はホテル暮らしをしていましたが、しばらくして自宅近くにある家賃12万円の賃貸マンションに移りました。財産を娘さんに渡し、貯金はほとんどなかったそうです。

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