安田顕「出演作品自分で決めたことがない」と語る理由
(撮影:福田ヨシツグ)
「役を演じるうえで、自分自身で色をつけたり、異質なことをしようとは思いません。人物設定もすべて脚本に書かれていますし、本の流れに沿ってやることがいちばんいいと思っています」
そう謙虚に語るのは、さまざまなキャラクターを演じ分け、カメレオン俳優との異名を持つ安田顕(46)。新ドラマ『アリバイ崩し承ります』(テレビ朝日系・土曜23時15分〜)では、アリバイ崩しが得意な時計店の店主の美谷時乃(浜辺美波・19)とバディを組み、事件を解決へと導くエリート刑事・察時美幸を演じる。
本誌が撮影現場にお邪魔した日は朝8時から撮影開始。ピシッとスーツ姿で決めた警察キャリア役の安田と、キュートな名探偵に扮した浜辺が和気あいあいと会話を弾ませている。初共演の浜辺の印象を聞くと、「見た目もさることながら内面からにじみ出るかわいらしさがいいですね」と目尻を下げた。
安田といえば、昨年だけでもNHK連続テレビ小説『なつぞら』や『俺の話は長い』をはじめ、映画『ザ・ファブル』などの話題作に多数出演。次々とオファーが殺到していることは容易に想像がつくが、「出演作品を自分で決めたことがない」と言う。
「基本はマネージャーさんにお任せしています。自分に話が来るまでにどういう過程を踏んでいるかわかりません。ただ、目の前に並んだ作品を見て、僕はひと言、『全部やらせてください!』と言います(笑)。お仕事をいただけることがありがたいですし、自分で選ぶと役が決まってきちゃう気がして……」
加えて、枯渇感がそうさせていると続ける。
「演じたいと思っても仕事をいただけない時期が長かったからでしょうね。20代半ばのころとか、自分より優れた方がたくさんいるという厳しい現実を前に卑屈になる自分がいました。でも、そんなときも“人は人、自分は自分”と自分自身を鼓舞して。隣の芝生が青く見えるのは、その人なりの理由があるんだ、と。
それは今も変わらず、つねに念頭に置いています」
「女性自身」2020年2月25日号 掲載
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