池波志乃明かす中尾彬との終活「ねじねじ200本捨てたのに…」
でも、捨てることが目的ではないからいいんです。終活は『楽しみをなくさない』が鉄則ですから」
人に物をあげるときも気をつけなければいけない点がある。
「もらって困るものってあるじゃないですか。立場的に『いらない』って言えない人にそれがいく可能性が多いんですよ。だから本当に欲しいのか、ちゃんと聞いて断れる余地を相手に与える。『いらないんだったらまだほかに心当たりはあるから、断ってもらってかまわないよ』という形に持っていくことが大事です」
意外なもので喜んでもらえたのは、千葉のアトリエにあった巨大な置き型の暖炉。
「秋田の方でスペイン料理店をやっている友達がいて、『いる』っていうから『じゃあ、暖炉を取りに来てくれたらあげる』って言ったの。そしたら本当にトラックを借りて何人かで持って帰りました。
今もお店にありますから行ってみてください(笑)」
“終活”のおかげで、よく考えて物を買うようになるという。
「人に『そんなの捨ててもったいない』っていわれるんですけど、自分がいちばんもったいないと思っているんですよ。それを買うために頑張って働いたわけですから。やっぱり欲しくて買ったはずなのに、どこかで衝動買いをしているんですね。