宮城まり子さん 障害者福祉に半世紀…語っていた事実婚の理由
とねむの木学園の設立を決意したという。
その思いをサポートしたのが作家・吉行淳之介さん(享年70)だ。「昨日今日、言い出したらやめなさいって言うけど、ずっと思い続けていたみたいだから、いいでしょう」と応援してくれた吉行さんはねむの木学園の名付け親であり、学園の理事も引き受けてくれた。
2人は籍を入れず、事実婚状態だった。宮城さんは「淳ちゃんと私はとてもいいコンビでした」と回想しながらも、「もし“淳ちゃんの妻”になっていたら、ねむの木学園は続けられなかったと思います」「淳ちゃんの子供を産んでいたら、私たちのベタベタしない、兄妹みたいな、互いを思いやる関係は成り立たなかったでしょう」と明かしていた。
「宮城さんは園児たち一人一人に向き合っていました。また礼儀を学ぶために茶道も取り入れるなど、独自の教育方針で常に『何がいいのか』を自問自答。その思いは並々ならぬものでした。
また宮城さんにとって吉行さんは初恋の人でもありました。その思い出を糧に、最後まで子供たちを見守り続けたのです」(前出・全国紙記者)
産経新聞によると上皇ご夫妻も宮内庁上皇職を通じ、ねむの木学園に弔意を伝えられたという。ネットでは、宮城さんの功績を讃える声が上がっている。