くらし情報『誕生直後に生存率30%の“余命宣告”…325gの娘が生きた9カ月』

2020年4月6日 11:00

誕生直後に生存率30%の“余命宣告”…325gの娘が生きた9カ月

でも、やっぱりまだ小さくて。緊張したけど、本当にうれしかった」

そして、ママもパパも退院後のまな娘との暮らしを夢見るようになった。

「私は、奈乃羽を乗せたベビーカーを押すのが夢だったんです。障害は残ると思ってましたけど、退院は絶対できると信じてましたから。親子で一緒に公園を散歩する、そんな普通のことを夢見てたんです」

しかし、7月10日の2度目の目の手術。奈乃羽ちゃんの患っていた未熟児網膜症は想像以上に進行していて、医師は体の負担も大きいレーザー手術を途中で取りやめざるをえなかった。

「結果、両目とも失明してしまったんです。いま思うと、この手術を境に、奈乃羽の状態がどんどん悪くなっていった気がします。
もともと免疫力の弱い奈乃羽は、原因がよくわからない感染症にかかってしまっていて。先生が点滴の針を刺すため、肌をさすって血管を浮き立たせようとするんですが、そうすると浮腫んでただれた皮膚がベリッと裂けちゃうんです。泣き叫ぶこともできないぐらい、大人でも耐えられないような痛みだったと思います。それはもう、見てるのがつらいほどでした」

10月28日。呼吸状態が悪化。奈乃羽ちゃんはずっとえずき(嘔吐)

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