くらし情報『林真理子、阿川佐和子らが薦める「心をうるおす1冊」』

2020年5月3日 11:00

林真理子、阿川佐和子らが薦める「心をうるおす1冊」

スペイン風邪が大流行した時代背景に描かれた不朽の恋愛小説です。多くの人に手に取ってほしい1冊です」(林さん)

■阿川佐和子さん(66)/『ホモ・サピエンスは反逆する』日高敏隆(朝日新聞出版)770円

人間が特別に賢い生き物だという思い込みは人間のおごりであるーーと語ってきた動物行動学者の日高敏隆氏が、若かりしころに書いたエッセイ。

「研究し考え抜かれた、ホモ・サピエンスという生き物、男女やオスメスの違いなどについての爽快かつ博識にあふれた、そして極めて率直な語り口のエッセイ集。かつて日高先生の講演を聴き、穏やかそうにお見受けする先生の口から飛び出す話は無限におもしろく、あまりのおもしろさに感動して雑誌の対談にお招きした。今、もし日高さんが生きていらしたら、このコロナ騒動をどう受け止められるだろう」(阿川さん)

■唯川恵さん(65)/文春文庫『降り積もる光の粒』角田光代(文藝春秋)726円

国内外問わず、旅好きだが旅慣れない角田光代が出会った人、出来事など旅の記憶を集めたエッセイ集。「外出もままならぬ今、せめて旅のエッセイで気持ちを解放させてほしい、という思いはあるが、楽しいだけで終わらないのが角田さんである。

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