かつみ・さゆり 幸せでいられる秘訣「家、嫁…あるものを考える」
聞けば、急に借金を抱えることになったと。彼の人生はどん底だったはずなのに、でも、前向きな話しかしはらない。今が底なら、あとは上がるだけだから、この人についていこうと思ったんです」
もともと、さゆりさんの好みは“泥だらけ”の高校球児だった。甲子園出場経験もあるかつみさんは理想にぴったりだったわけだが、さらにかつみさんが補足する。
「武者小路実篤が書いている詩に『泥水の中に咲く蓮の花が綺麗である』というものがあって、ものすごく感銘を受けた。蓮はお釈迦さまの花だし、清い水に咲くワサビの花じゃなく、僕はまさに泥を養分に、蓮のように大きな花を咲かそうと思っているんです」
その後、夫妻は大借金を減らそうと奮闘。クワガタの養殖や100円ショップ、ラーメン店の出店などの副業に手を出し……しかし、そのたびに失敗を重ねるエピソードをネタにしてきた。
「あのとき“どん底”だと思っていたら、もっと底があって“二重底”で、さらに数年後には“底なし”だと気づくんですが(笑)。
でも彼は、『事故に遭遇するはずだったのが、この失敗で厄払いできたんやと思う』と、ずっとずっと前向きなんです」
そんな、かつみさんの「幸せビンボーマインド3か条」