2020年7月22日 11:00
通常患者の手術は150件後回しに…現場医師が語る“医療崩壊”
外科系の医師のなかには、こう憤るベテランの先生もいらっしゃいます」
《コロナの患者を3カ月間受け入れるために、通常患者の手術を150件も後回しにしているではないか。同じ命なのに》
「すでに、いろんなかたちで医療崩壊は始まっているのだと痛感しています」
現場で奮闘を続ける女性2人は最後には同じ不安を訴えた。
「ワクチンや特効薬ができないまま第2波が来たら、まずはマスクやガウンなどがすぐに底を突き、医師や看護師不足も深刻化して、私たち現場は即お手上げです」
前出の筋野院長が言う。
「今のところは、高齢者や持病のある人たちにまで感染は広がっていませんが、こうした層にまで拡大すれば、日本中で医療崩壊が起きるリスクは十分あります」
もう猶予は一刻もない。コロナ医療最前線の悲鳴に、国や自治体はどう動くのだろうか。
「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載
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