くらし情報『通常患者の手術は150件後回しに…現場医師が語る“医療崩壊”』

2020年7月22日 11:00

通常患者の手術は150件後回しに…現場医師が語る“医療崩壊”

私たち看護師は20名くらいですが、逆に人数は減ってますね。というのも、新人さんなど、コロナのピークがひと息ついた6月ごろから、忙しかったころの後遺症といいますか、ストレスなどで体調を崩して休むことが多くて。日勤も、今いる人数ギリギリで回している状況は変わりません」

関西の特定機能病院に勤務する30代のママさんドクターのBさんは、病院の抱えるジレンマを明かす。

「私は別の私立の病院でも働いています。今、患者さんの間に『病院に行くとコロナがうつるから』と、通院を避ける傾向があり、その損失額は億単位だと。小規模の個人病院にとっては、そのまま倒産につながります。国には、コロナ診療を求めるならば、財政支援をお願いしたいと思います」

同様に、メインで勤務する大学付属病院でも……。

「コロナ診療に集中する陰で、普通の大病やがんなどの患者さんの入院や手術が後回しだったり、自粛されている現状があります。
当然、外来の枠自体も減らしているわけです。コロナが少し落ち着いたから、すぐに入院手術ともいきません。やはり、その患者さんもPCR検査で陰性とわかってからでないと入院もできませんし、術前検査も必須ですから。

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