くらし情報『相談者の70%が断念…FP警鐘する“無計画コロナ離婚”の危険が』

相談者の70%が断念…FP警鐘する“無計画コロナ離婚”の危険が

離婚のスイッチが入りやすくなっているんです」

ただし、勢いにまかせて離婚に走るのは危険だ。

「女性の平均寿命は87歳といわれていますが、実はもっとも死亡者数が多い年齢は92歳。仮に50歳で離婚したならば、42年の人生を、一人で歩む覚悟と準備が必要です」

自分自身が、“離婚できる状況”なのかを確認する際に、考慮すべき項目を見てみよう。

【1】就職先の確保を

離婚後、生活するためには働いて、収入を得なければならない。

「企業にとって、電話応対がていねいで、細かいところにまで気を配れる専業主婦の需要は確かにあります。ただ、正社員で採用されても月収は15万円ほど。そこから年金や保険料が引かれます。コロナ不況もあり、今後の雇用は不透明。
離婚前に就職先の確保は必須です」(寺門さん・以下同)

【2】生活水準は必ず下がる

離婚時は「ご飯が食べられれば満足」「雨露さえしのげれば十分」と殊勝な人も多いがーー。「“50代離婚”の場合、婚姻期間は20年、25年とそれなりに長く、守られてきた生活レベルがあります。一気にランクダウンするのは、想像以上に精神的にこたえます。私自身も、かつてはブラックカードを所有していましたが、離婚と同時に普通のカードに。

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