森永卓郎「『年収300万円時代』から17年…今後は200万円時代へ」
そこに、新型コロナウイルスが追い打ちをかけたのです」
経済政策は期待できない。
「景気対策として、もっとも効果的で効率的な方法は、特定の企業に中抜きされず、国民に直接恩恵がある消費税の減税です。仮に1年間、消費税を0%にする場合、28兆円の予算が必要ですが、補正予算は57兆円なので、十分賄えます。なのに、Go Toキャンペーンなどに予算を消費している。今後、日本経済が浮上し、年収が上がるとは思えません」
あまりに絶望的な状況に思えるが、必ずしも悲観することはないと、森永さんは言う。
「金銭感覚を一新して、新たな生活習慣を身につけましょう。年収200万円でも、十分生活できるし、お金の不安からも解放されて幸せに暮らせるんです」
森永さんがすすめる、年収200万円時代の新ルールは次の6つだ。
【1】安く買える食材から献立を逆算しよう
【2】子どもの成人を機に生命保険を見直そう
【3】スマホのクーポンを活用する
【4】投資より優待で株を買う
【5】生活費の安い都会と田舎の真ん中にある“トカイナカ”に移住
【6】趣味をみつける
「趣味で収入を得ることは困難ですが、人生の幅をもたせてくれます。