時給と働く時間からわかる「パート年収」で“損する”ライン
「コロナ禍で夫の在宅ワークが多くなり、家で顔を突き合わせている時間が長くなった方も多いでしょう。でも家事はいっこうにやってくれないし、“頼られすぎ”もキツいですよね。いっそ『自分が外に働きに出てしまう』というのも得策です」
こう話すのは、社会保険労務士でファイナンシャルプランナーの中村薫さん。
「そもそも、夫が在宅勤務できている状況はいいほうで、来年以降はいよいよコロナ不況が本格化するともいわれています。現在の雇用状況がいつまで続くかは未知数ですから、主婦も働く時間、つまり“稼ぐ時間”を積極的に増やさなければならなくなるでしょう」
そこで気になるのは、1日何時間、あるいは週何日、働くのがいちばんお得なのか?というパート収入と、税金などとの関係。よく聞くのは「103万円の壁」という言葉だけど、たまに「106万円の壁」とか「130万円の壁」とかの「パート収入の壁」も耳にする。
さっそく中村さんに「パートの年収」の損得ラインについて解説してもらった。
「『103万円の壁』『106万円の壁』『130万円の壁』の『壁』はそれぞれ違うので、区別して把握しましょう」
最初は「103万円の壁」