「きちんと蓄えとけば…」岸部四郎さん語り続けた妻への懺悔
しかし07年4月、43回目の誕生日を目前に心不全で急死した。
07年6月、本誌で13年間の夫婦生活を回想した岸部さん。小緒理さんはマネージャーでありスタイリスト、運転手でもあったと告白。その苦労についてこう語っている。
「食事の管理から栄養、糖尿にならないようにとか、彼女は熱心でしたね。特別のおにぎりを作って楽屋弁当とかいっさい食べさせない」
「本番中は、ずっとスタジオのかたわらで僕の様子を見ているんです。僕が、具合が悪くなったら、ちょっと手を挙げることになっていたんです」
「彼女はずっと休まらない。『あなたに付くというのは大変なのよ。
普通の人ではできない』って、言ってました」
そのため「僕が幸せにできなかったというのは、ものすごく悪い気がしてきてね。そういう思いばっかりなんですよ。嫌な思いをさんざんさせて……」と悔やんだ。
08年2月にも再び本誌に登場した岸部さんだったが、傷心のさなかだった。小緒理さんの笑っている写真に話しかける日々だといい、「情けない話だけど、いまのぼくには仏壇を買うお金がないんですよ」と話してくれた。そして、こんな懺悔の言葉を口にしていた。
「(「ルックルック」