くらし情報『美輪明宏語るコロナ禍「今の状況は戦時下とよく似ています」』

2020年12月29日 11:00

美輪明宏語るコロナ禍「今の状況は戦時下とよく似ています」

(撮影:御堂義乘)

(撮影:御堂義乘)



「今の状況は戦時下とよく似ています」……夏に行ったインタビューでも、そう語っていた美輪明宏さん(85)。第3波が猛威を振るい、相変わらず収束が見えないコロナ禍のなか迎える新年を、私たちはどう生きればいいのだろう?美輪さんからの新しい1年に歩み出す希望の提言ーー。

’20年は、世界中が新型コロナウイルスに翻弄され続ける1年となりました。

ここにきて国内では東京、大阪、北海道、兵庫など各地で、一日での新規感染者数が過去最多を記録するなど、第3波の猛威は、すでに第1波、第2波を超える危険な状態だと感じております。

それは第2波以降、政府が規制を緩め、街には多くの人があふれるようになったから。

おそらく、長期にわたるコロナ禍の生活に慣れてしまい、“自分が死ぬことはない”と考える人が増えてきたからでしょう。

とくに若い世代の人たちは、高齢者の方々と比べて、重症化するリスク、死亡率も低い。“自分たちは大丈夫”だと、楽観的な人たちの多いことが、感染拡大に歯止めがかからない要因の1つになっていると思います。


私はコロナの収束が見えない今の状況は、戦時下と同じだと思っています。

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