杉田かおる明かす「人生の指針になったやなせたかしさんの言葉」
この小山内先生のセリフとやなせ先生からいただいた言葉は、40年たった今でも、私の人生の中で、ずっと生き続けています」
幸せになるーー。このキーワードは、母・美年子さんの介護にも、大きな影響を与えた。介護生活が始まる前年、初めて“世界一幸せな国”ブータン王国を訪問したことも大きかった。
「決して裕福ではないのですが、畑をやる人、家畜の世話をする人、そして自宅用のお酒をつくる人、料理をする人など、それぞれみんなが自分のできる範囲の仕事をしながら助け合っていました。地方の村では、夜になると小さなお子さんからお年寄りまで集まり、楽しく笑いながらご飯を食べている。日本から来た私たちにも、損得なしに無償でおもてなしをしてくれました。皆さん満たされたいい表情をされていて、自分の役割を持って楽しく生きている姿に、こういう幸せもあるのか、と」
人には役割があって、それぞれの役割によって成り立っている。そのことに、あらためて杉田さんは気づかされたという。
介護生活が始まると、「今は役者をやるのが私の役割ではなく、母の介護をしっかりやることが役割」だと、悩むことなく介護に専念できたそうだ。
「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
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