2020年12月29日 15:50
困窮者支援「年越し大人食堂」調理担当・枝元なほみさん「女性も気軽に」
なかでも、単身の高齢女性は複雑な問題を抱えている。
「長年、スーパーの試食販売やデパートで販売の仕事などに就いておられた方が、軒並み解雇や雇い止めにあっています。年金の額も月3万5千円程度だから、賃貸だと生活は厳しい。転職しようにも年齢が壁になって書類で落とされる。親の介護を抱えているとなおさら仕事を見つけにくい。休業補償されないとか、雇い止めにあったという方は、労働組合で交渉したら解決するケースもあります。自助で苦しむ前にぜひ相談してください」(NPO法人POSSEの渡辺寛人さん)
「新型コロナ災害緊急アクション」で労働相談も受けている作家の雨宮処凛さんは、「この現状で生き延びるのは“無理ゲー”だ」と、こう口調を強めた。
「私が受けた電話相談では、『住宅ローンが払えなくなった』という相談も多かった。
コロナ以前は、『住まいがない』とか『家賃が払えない』という相談ばかりだったけど、住宅ローンが組めるような安定した収入があった人たちでも、コロナで収入が激減してローンが払えなくなっているということです」
前出の瀬戸さんも「昨年まで自分が生活に窮するなんて思ってもいなかった人が、すでに路上に出てしまっている」