2021年1月16日 11:00
【ご長寿ネコ】目指せ20才超え! 飼い主に聞いた長生きの秘けつ
浄水器でろ過した水を新鮮に保つようにし、高齢期になってからは、獣医推奨の腎臓・健康維持、関節ケア用のフードにしました。でも、ときに刺身なども与えていたのは、食事自体の楽しみも大切に考えていたためです」
やはり、秘訣は食事である。ネコは体内で水を有効活用し、腎臓で濃縮した尿を排泄するため、腎臓に負担がかかりやすく、高齢になると腎臓病を発症しやすい。高齢期からは、高齢ネコ用に作られたフードに切り替えるのが必須だ。また、食いつきのよいフードに慣れていると、塩け・味けのないケアフードを食べようとしないこともあるため、若く健康なころから適切な食事を心がけることが重要でもある。
■マイペースだから死に際も自然に
ネコは生き方と同様、死に際もマイペース。老いて「体が思うように動かない」と感じても、ネコ自身はその日、その時を生きるのみ。過去という概念はなく、「昔は体も軽くてよかったな」などと悔やむ気持ちもなさそうだ。
「こみみは、本格的に食が細くなったり水を飲まなくなったりしてから数日で亡くなったため、特別な介護はほとんど必要ありませんでした」
一方で、こみみちゃんが諏訪家に仲間入りしたとき、すでにここに暮らしていた先輩ネコがおり、その最期が壮絶だったという。