「80年代W浅野」の斬新さ“女性の幸せ観”塗り替えた2人
連続ドラマ最終回の伊豆高原ロケに密着した当時の写真。2人はアツ~いキスを披露(撮影:本誌写真部)
育った場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代にはやったドラマや歌の話。同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。
「『抱きしめたい!』は、いわゆる“トレンディドラマ”の草分け的な存在といえます。それまでは松田聖子さんや小泉今日子さんを代表とする、あまり背が高くなく、セミロングやショートカットの似合う、かわいい服を着たアイドルが人気でした。いっぽうのダブル浅野はすらっと背が高く、ロングヘアで、ラルフローレンなどのブランドものをカジュアルに着こなしており、対照的。とくに浅野温子さんがワンレンをかきあげるしぐさは“カッコイイ女性”の象徴となりました」
こう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。
『抱きしめたい!』は、’88年夏にフジテレビ系のナショナル木曜劇場の枠で放映されたドラマだ。
スタイリストとして自立しているキャリアウーマン・麻子(浅野温子)と、幼稚園時代からの腐れ縁で、麻子に甘え、ときには麻子のボーイフレンドも誘惑する自由な専業主婦・夏子(浅野ゆう子)