ミスチル撮り続けた写真家が見た素顔 昔はヤンチャな時期も…
置かれている椅子が4脚なのは、ミスチルのメンバーの人数に合わせたという。
「アルバムの収録曲で、最初にレコーディングされた『Documentary film』という作品の歌詞にインスパイアされて、ドキュメンタリーという言葉を意識するようになったんです。写真はほとんどセレクトせずに、撮った順番どおりに壁に映し出されるような見せ方にしました。1本4時間と長い作品になりましたが、椅子でも床でも座りながら、位置も自由に見ていただければと思います(笑)」
また本展では、来場者が各自持参したデバイス、およびイヤホン、ヘッドホンなどで好きな音楽を聴きながら作品を楽しむことができる。『SOUNDTRACKS』を聴きながら、「この曲をレコーディングしてるのかな?」と想像力を膨らませてもいいだろう。
「最初、映画館で見てもらおうというアイデアもあったんです。でも、僕のなかではその真逆の、すっごく個人的なところに届けたいという思いが強かった。同じものを見て、同じ音を聴いて盛り上がるというよりも、みんながそれぞれ違うものを聴いながら、見る人個人の好きな解釈で自由に見てもらえたらいいなあと思いました。
というのも、日本って、“みんなと一緒が良し”という考え方が強い国民性だから、違うことをすると叩かれるし、端に寄せられてしまう。