2021年1月27日 15:50
「クラウドファンディング型」ふるさと納税、鉄道会社救った例も
「環境保護のための取り組みを始めたい」など、具体的なアイデアや目的を持つ人が、インターネットを通じて自身の活動をPRし、賛同する不特定多数の人から資金を集める仕組みだ。
「ふるさと納税でもこの仕組みを取り入れ、特定の文化財修繕や、障害者の支援事業といった参加自治体のニーズに合わせた資金を集めています。コロナ禍の今、とくに目立つのは子ども支援をテーマにしたもので、『さとふる』のクラウドファンディングページにも、子どもたちに無償、または低料金で食事を提供する『子ども食堂』事業への支援、貧困家庭への食糧支援などのプロジェクトが並んでいます」(前出・谷口さん)
「ふるさとチョイス」のクラウドファンディングページでは、動物保護への支援も注目を集めている。コロナ禍による巣ごもり需要でペットを求める人が増える半面、経済的な事情からペットを手放すケースも相次いでおり、多くの自治体で、殺処分をゼロにするための取り組みや、動物保護施設への寄付を募っている。
クラウドファンディング型のふるさと納税で窮地を切り抜けた事業者の1つが、千葉県銚子市の民間鉄道会社「銚子電気鉄道」だ。
銚子電気鉄道は、大正12年に開業した全長6.4キロの小さな鉄道会社。