2021年2月23日 11:00
ワクチン接種前にすべきこと 効果高めるには免疫が重要と専門家
2月17日、医療従事者の接種を受ける様子が公開された
「高齢者はたとえばインフルエンザワクチンを接種しても、予防効果が一般的な成人と比べて低いといわれています。理由は、加齢とともに免疫細胞が弱まっているから。そのため、抗体を作る力が落ちてしまっているのです。
新型コロナのワクチンでも同じです。免疫細胞が弱ったままだと、ウイルスに対抗する強い抗体を作ることができません。しっかりとワクチンの効果を出すためにも、今から免疫力を高めておくことが重要といえるでしょう」
こう語るのは国産ワクチン開発の第一人者でもある、大阪大学大学院の森下竜一寄付講座教授だ。
2月17日から国内でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。まずは医療従事者から接種が始まり、4月からは65歳以上の高齢者が対象となる。
そんななか、森下教授は「ワクチンの効果を高めるためにも、高齢な方々は特に今のうちから免疫力を高めておくべき」だと訴えたいという。
そもそも、免疫力とは何なのか。教授はこう解説する。
「簡単に言うと、体内にある免疫細胞たちの力です。
免疫には自然免疫と獲得免疫があります。自然免疫には、NK細胞などと呼ばれるものがあります。