濱田マリ 芸能界での活躍支える80年代『ひょうきん族』の教え
お気に入りのコーナー、キャラを数え上げたらキリがないが、とくに印象に残っているのが『ひょうきんベストテン』に登場した「うなずきトリオ」だ。
「漫才ではツッコミを担当する、ビートきよしさん、松本竜介さん、島田洋八さんのユニット。ふだんはボケの“引立て役”の3人が“主役”となって歌う『うなずきマーチ』が衝撃的で。曲も面白いだけじゃなく、とってもキャッチーでオシャレ。それもそのはずで、後で調べてみたら、作詞・作曲はあの大瀧詠一さんなんですよね」
ほかにも明石家さんまの『アミダばばあの唄』は桑田佳祐が作詞・作曲、安岡力也扮する「ホタテマン」が歌う『ホタテのロックン・ロール』には内田裕也が作詞に参加するなど、『ひょうきん族』から生まれた曲には、当時すでに一流といわれていたミュージシャンが制作にかかわっている。
「ふざけているようで、しっかり作り込まれているから、番組全体のクオリティがめちゃめちゃ高い。“面白いことを、ド真面目にやる”ことのスゴさ、大切さは『ひょうきん族』から教わりました」
そう感じたのは、器械体操部を高1でやめ、夢中になれるものを失ったからかもしれない。
「技ができたときはうれしいけど、最初に挑戦するときは怖いし、練習もキツい。