夜だけ時短意味ない…飲み会主催した厚労省課長の呆れた持論
また同じ課のメンバーということで、“いつも朝から晩まで一緒に働いているのに誰も感染していないのだから大丈夫だ”という考えもあったのかもしれません」
その空気を醸成していたのがほかならぬ“首謀者”のAさんだという。医師免許も持つ医系技官というエリート中のエリートだ。
「Aさんは人当たりもよく、朝から晩までよく働きます。フットワークも軽く、飲み会には誘えば来る。近い将来、重要ポストに昇進するともいわれていました」
いっぽうでは、こんな声も。ある医療関係者はいう。
「できる男という評判でしたが、医系技官特有の“俺たちは違う”というプライドもあったと聞いています」
なによりAさんは今回の不祥事を引き起こすにいたった“呆れた持論”の持ち主でもあったという。
「Aさんは飲食店の営業時短要請は効果的だと考えていなかったそうです。
親しい仕事仲間には『なんで昼の飲食がOKで夜がダメなのか。PCR検査をやるほうが効果的なのに……』と話していたと聞いています」(前出・職員)
Aさんの“飲食店の時短営業は無意味”という過激な持論の代償はあまりにも大きかった。
「Aさんをはじめ、職員たちは公衆衛生にも詳しかったと聞いていますし、“自分は特別だ”という特権意識があったのだと思います。