くらし情報『新田恵利 おニャン子全盛期に感じた“孤独”埋めたのは読書』

新田恵利 おニャン子全盛期に感じた“孤独”埋めたのは読書

時間に追われ、時にはやりたくない仕事もやらなければならなかった。そんなとき、現実を忘れさせ、寄り添ってくれたのが本だったのだーー。

「うちは両親が再婚同士。物心ついたとき、大正生まれの父はおじいちゃんみたいな年齢だったし、昔気質の大工さんということもあって、男尊女卑といいますか“昭和の男”って感じでした」

当然、1台しかないテレビは、父親の支配下。

「一家そろってプロ野球を仕方なく見ていました。でも、私が中学生くらいになると、だんだんと子どもたちの発言力も増してきて、『ザ・ベストテン』(’78〜’89年・TBS系)は見られるようになったんです」

年齢の離れたきょうだいの影響でアリスが好きだったが、学校ではたのきんの話題が主流。

「中学っていちばんいじめが多い時期じゃないですか。話題についていく必要があったし、トシちゃんやマッチだと、友達とかぶってしまうので、学校ではヨッちゃんファンで通していました」

やがて高校生になり、最初はごく普通に過ごしていたが、3年生に進級するころ、大転機を迎えた。
「女子大生が出演していた『オールナイトフジ』の女子高生版に出演したんです。芸能界には興味なかったのですが、スタッフさんから『新しい番組が始まります。

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