くらし情報『新田恵利 おニャン子全盛期に感じた“孤独”埋めたのは読書』

新田恵利 おニャン子全盛期に感じた“孤独”埋めたのは読書

アシスタントをやりませんか』と誘われて。しかも日給5,000円!(笑)すぐに計算しましたよ。5,000円が週5で、2万5,000円。4週間なら10万円!当時、アルバイトしていた不二家は時給400円弱で、どんなに頑張っても月に3万円ちょっとだったから、迷いはありませんでした」

その番組が『夕やけニャンニャン』(’85〜’87年放送・フジテレビ系)。アシスタントのつもりで参加したが、おニャン子クラブの会員番号4番を与えられ、アイドル活動を始めることに。

’86年には『冬のオペラグラス』でソロデビューを飾り、中学時代に夢中になって見ていた『ザ・ベストテン』にも出演した。

「生活は一変しました。昔って電話帳に名前も住所も載ってたじゃないですか。
『新田』っていう名字は、そうそう多くないので、すぐ自宅が見つかっちゃったんです」

自宅近くの大きな駐車場にはファンが大挙し、傘や表札、自転車のサドルやベルが持ち去られた。人気が出て、ファンに囲まれれば囲まれるほど、逆に孤独になっていったという。

「移動中の電車も、話しかけられないようにウォークマンを聴いて、寝たふりをしていました。いちばんショックだったのが、中学で同級生だった男のコに駅でばったり会ったとき『俺のこと覚えてる?』って聞かれたこと。

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