捧げた曲は69曲…宇崎竜童語る「山口百恵さんとの別れのワイン」
その直後ですから、『秋桜(コスモス)』は」
’14年には、百恵さんの長男・三浦祐太朗が宇崎さん夫妻の手掛ける舞台『フラメンコ曽根崎心中』のシンガーに選ばれている。
「シンガーを探しているときに、阿木が若手のCDや音源を端から聴いていって、“この人いいんじゃない。誰?”ってスタッフに聞いたら、それが祐太朗くんだった。あの舞台のときは、百恵さんも『見たい』と言ってくれたのでご招待しました。それまで祐太朗くんのライブも見たことがなかったそうです」
以後、百恵さんとは、年賀状のやりとりが続くのみだという。
「あのね、親しくなってはダメなんですよ。曲を何曲書こうが、仕事相手とは絶対的な距離を持ちます。その人に向かって『これでもか』みたいなものをぶつけないと、よい作品は書けない。
優しくなってしまうとダメなんです。百恵さんは、僕がぶつけた曲で想像を超えてきた完全なプロ。10代から20歳そこそこですごいです」
才能と才能のぶつかり合いが名曲を生み、未来へと歌い継がれていくのだろう。
「女性自身」2021年4月27日号 掲載
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