住宅ローン困窮者急増も…荻原博子語る「支援策の縮小」
も、日額上限1万1,000円から5月以降は9,900円に引き下げられます。
さらに、離職・廃業者などへの家賃補助「住宅確保給付金」は最大9カ月のところを、現在は特例的に最大12カ月まで延長されていますが、対象は’20年度中に申請した人。これから支援が必要になって申請する方は、最大12カ月の特例措置は受けられません。
’20年は納税の猶予もありましたが、猶予は原則1年間で’21年2月1日に受付け終了。困窮が続く方は猶予を延長できますが、’21年度は延滞料が年1%かかります。通常、延滞料は年8.8%ですが、’20年度はゼロでした。
頼みの綱のワクチン接種も一向に進みません。4月12日に高齢者の接種が始まりましたが、医療従事者で2回接種が終わったのはわずか1割(4月9日・厚生労働省)。
医療従事者の接種が終わる前に高齢者の接種を始めるのは“予定どおりやっている感の演出”とやゆされても仕方ないでしょう。
政府は’20年度の第1次補正予算で、「Go To キャンペーン」に約1兆7,000億円を計上しましたが、「国内ワクチン開発支援」には100億円。いま何に税金を使うべきか、見誤っていたのではないでしょうか。