くらし情報『花街の女性をリアルに描写…宮尾登美子さん原作映画の新しさ』

花街の女性をリアルに描写…宮尾登美子さん原作映画の新しさ

『櫂』の舞台挨拶には多くのファンと報道陣が集めかけ、パニック寸前に

『櫂』の舞台挨拶には多くのファンと報道陣が集めかけ、パニック寸前に



住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう!わかる」って盛り上がれるのが、青春時代に感銘を受けた映画の話。活躍する同世代の女性と一緒に、“あのころ”を振り返ってみましょうーー。

「映画『櫂』(’85年)、『陽暉楼』(’85年)の舞台となるのは、高知県の花街。幼少期に花街で育った原作者・宮尾登美子さんが見てきた風景が、五社英雄監督独特の、リアルで力強い映像で再現されています。どちらも、花街で懸命に生きる女性の姿を描いた作品です」

そう語るのは、世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。“女性の視点”から綴られた宮尾登美子の小説は『序の舞』(’84年)、『夜汽車』(’87年)、『寒椿』(’92年)など次々に映像化され、昭和から平成初期の日本映画界を彩った。

「’60〜’70年代は、ヤクザ映画が全盛でした。『仁義なき戦い』(’73年からシリーズ化)が大きな転機で、それまでの作品のように、美化されたヤクザを描くだけではなく、下っ端にあっけなく殺されたり、お金がなくて犬の肉を食べるシーンも織り込むなど、“リアルな弱さ”、も表現し、ヒューマンドラマとしてヒットしました」

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