くらし情報『「重症化しやすい可能性も」阪大教授語る“悪玉抗体”の存在』

2021年6月3日 11:00

「重症化しやすい可能性も」阪大教授語る“悪玉抗体”の存在

いっぽう、新型コロナの突起部分であるスパイクに結合すると逆に感染性を高める抗体が感染増強抗体です。この抗体がウイルスに結合すると、抗体が直接ウイルスに作用して、細胞への感染を強めることがわかりました。これは世界で初めてわかったことです。これまでほかのウイルスでもわかっていなかった全く新しい抗体の作用がわかったんです」

■非感染者も悪玉抗体を保持している可能性が…

新型コロナ感染を促進する“悪玉抗体”の発見。さらに恐ろしいことに、新型コロナ非感染者にとっても人ごとではない。研究グループが発表した論文によると、非感染者でも「感染増強抗体」を保持しているケースがあったというのだ。

「感染増強抗体を保持していた非感染者は検査した48人中2~3人でしたが、調べる数を増やさないと正確には1%なのか5%なのか、割合はわかりません」

非感染者が感染増強抗体を保持する理由についてはまだ解明されていないが、保持する人には看過できない傾向が見られたという。「感染者の抗体の差を調べた結果、特に重症患者で感染増強抗体が多かったです。
どの程度重症化に影響するかは不明ですが、感染増強抗体を持っている人が感染した場合、重症化しやすい可能性もあります」

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