60歳4人に1人が貯金ゼロ 原因は晩婚化による“支出三重苦”
、老後資金2,000万円で合計6,000万円は必要と試算されています。もし20代で結婚した場合、住宅ローンが30〜60歳、教育資金が50歳まで、それ以降の余剰資金を老後に振り分けられたのですが、30代で結婚すると、住宅ローンと教育資金をやりくりするなかで、老後資金も貯めなければならない。実質賃金も下がるなか、これははっきり言って無理というもの。60歳で貯金ゼロ世帯が急増しているのは当然といえるでしょう」
■頼みの綱の退職金はローン返済に充てられ……
60歳貯金ゼロ世帯には、まだまだ困難が待ち受ける。
「住宅ローンを組むとき、60歳以降のローンの残りは退職金で返済すれば大丈夫と思っている人も多いはず。ところがこのコロナ不況も相まって、退職金が大幅に減っている企業が多い、つまりローンを払い終えられない。もしくは退職金のすべてがローンに消えてしまうことも少なくありません。そうなると、老後の頼みの綱だった退職金もなくなり、しかも60歳からの再雇用は収入が半減するケースがほとんど。
人生の終着点のつもりで60歳まで働いてきたのに、待っていたのは崖っぷちというのが、いまの現実です」
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