40、50代が注意したい病気とお金のリスク 乳がん発症率最高に
「発症者は年間9万人近くおり、約1万5,000人が命を落としています。早期に見つけて治療すれば完治も」(室井さん)。
個人差はあるが、手術費は自己負担で60万円ほど。そのほか薬物療法や放射線療法なども考慮が必要。50代からは胃・肺・大腸・子宮のがん発症頻度も増加し、治療にかかる費用は年間平均115万円(日本医療政策機構調べ)。定期的な検診とがん保険の見直しをしておこう。
■50〜54歳
病気:更年期障害は、閉経を迎える51歳がピーク【※2】/高血圧になるリスクが急激に高まる
お金:親が認知症を発症し、介護で離職する【※3】/親が亡くなり、遺産相続の争いが勃発する
【※2】生涯にわたる治療費100万円!更年期後の病気予防が重要
女性ホルモン“エストロゲン”の減少により起こる更年期障害。日常生活に支障をきたす場合、治療費(ホルモン補充療法)は平均10年間で約20万円。
「エストロゲンは血管を保護する働きもあるため、減少により動脈硬化が進行するので要注意。また、高血圧症の人も増えます」(室井さん)
降圧剤などで年間約5万円。生涯にわたれば薬代と診察費で100万円程度の治療費がかかることも。