2021年9月2日 06:00
9月、子どもたちに迫る危険「放課後クラスターで家族全員感染」も
子どもたちにとって大切な場である学校に行くメリットのほうが大きいと考えています」(星先生)
■課外活動は学校ほど感染対策が徹底されず
森内先生も休校によるリスクを次のように語る。
「親が安心して仕事を休むことができ、なおかつ経済的な補填(ほてん)があるなどの態勢が整っていれば、学校閉鎖をして感染拡大を抑える効果があるでしょう。しかし、学校が休みになっても、親が経済的に困窮することから会社を休めないような今の実情では、子どもは朝から夕方までやっている学習塾や学童保育に行くことになります。そこは学校とは違い、密になりやすく換気も悪い環境であることが多く、しかも大人の目が届きにくい。そこから感染が広がる恐れがあるのです」
森内先生はさらにこう続ける。
「たとえば学校では、児童・生徒も教員も毎朝体調チェックを行い、気になる変化があれば休むことができます。それによりクラスターの発生をある程度抑えることが可能です。ところが学習塾の場合は学生のアルバイトも多いなど、症状があったとしても、休まずに子どもの前に出てきてしまう例もありました。
学校がない夏休み中に集団感染が発生したのは、主に学童保育や学習塾。