2021年9月16日 06:00
副反応少なく、変異株にも対応!開発者語る“経鼻ワクチン”のメリット
アメリカや欧州では鼻に噴霧して粘膜に抗体ができるものが十数年前から使われていて、日本でも未認可ですが、一部の医療機関で使用されています」
左門先生も効果に期待を寄せる。
「従来の予防接種は結局、ウイルスが体内に入ってからやっつけるので、本当の予防ではありません。しかし、鼻ワクチンのように粘膜にできた抗体でウイルスの侵入をブロックできれば本当の予防です。さらに、従来のワクチン同様に体内でも鼻の粘膜とは別の抗体も産生し、予防持続期間も長いと思われるのです」
接種時の痛みだけでなく、高熱などの副反応も薄いことが期待される鼻ワクチン。2年後の実用化を目指しているというが、最後に今後の展望について福村氏は語ってくれた。
「今はまだ動物実験の段階ですが、1年ほどで人に対する治験に進みたいと思っています。病院に卸す価格は、インフルエンザワクチンなどと同程度の1千円ほどになるかと。極力安く供給したいと思っています」
収束までに長い時間がかかるであろうコロナ禍。
気軽にワクチン接種できる未来が早く来ることを願うばかりだ。
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