くらし情報『「させていただきます」の氾濫に違和感…美しい敬語は?』

2021年10月13日 15:50

「させていただきます」の氾濫に違和感…美しい敬語は?

そこで、テレビや日常生活でよく耳にするフレーズを例に、別の表現例を教えてもらった。

「まずは『させていただきます』を1日5回までに抑えるように心がけて、より気持ちを伝える言い回しを練習してみましょう」

【ケース1】「訴え型」ヘリクダリスト《お訴えさせていただく》

政治家の街頭演説で多い表現ですが、不要な敬語を重ねています。すでに「お訴えする」が謙譲の言い方になっているので、これ以上へりくだる必要はありません。「お訴えいたします」で十分でしょう。

もし、何かを「強く訴えたい」のであれば、「◯◯をみなさんに訴えたいのです!」とするほうが、力強さが伝わります。

【ケース2】「感謝型」ヘリクダリスト《金メダルを取らせていただいた》

五輪でよく耳にしたフレーズです。感謝の念を伝えたい思いなのでしょうが、この言い方では極端な話ですが“賄賂を贈って八百長に加担してくれた人へのお礼なのでは”とも受け取れる表現です。あくまでも努力して勝ち取ったのは選手本人です。


「金メダルを取ることができました。応援してくださった皆さんのおかげです。ありがとうございました」という表現が好ましいのではないでしょうか。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.