2021年12月25日 06:00
愛子さま“皇族としての自覚”育んだ「蚕飼育10年」と「平和の作文」
12月5日、ローブ・デコルテ姿で成年行事に臨まれた /(C)JMPA
半年ほど前、宮内庁はある写真を公開した。それは愛子さまがお住まいで育てられた蚕の写真だった。なんと愛子さまは学習院初等科3年生のころに授業で蚕を育てて以来、毎年、卵から孵化させ、何世代にもわたって飼育を続けられているのだという。
「宮内庁担当記者でさえ、愛子さまが10年以上も前から蚕を飼育されていたとは誰も知らず、驚きの声が上がりました」(皇室担当記者)
養蚕は、明治以降の皇后が代々受け継いできた皇室の伝統であり、雅子さまも美智子さまから引き継いで、皇居の紅葉山御養蚕所に通われている。
蚕業技術研究所の代田丈志さんによれば、蚕の保護には手間と知識が必要だという。
「卵から育てる場合には、適切な時期に孵化させる必要があり、温度管理がたいへん重要になります。孵化してからもこまめに掃除をして衛生的な飼育環境を整えたり、5月の給桑の時期には毎日様子を見て1日に1回をやったりといった手間が不可欠です」
登校不安が報じられて以降の愛子さまは、精神的な不安定さばかりがクローズアップされてしまった印象が強い。
だが、実はこのころから皇室の伝統に関心を抱き“皇族としての自覚”を深めていらしたのだ。