2022年1月23日 06:00
生稲晃子を“芸能界は嘘の世界だ!”と号泣させたミスコンでの事件
“ハンドルを握った女性がハイウエーをひた走る”みたいな歌詞の世界観を想像しては、かっこいいなって。3枚目のシングル『君のハートはマリンブルー』(’84年)の歌詞に“ツイードのジャケット”が出てくるのですが、“いったいツイードってなんだ?”って思ったりして。今みたいにスマホで簡単に調べられないから、なかなかわからなかったのですが、芸能界に入ってから着る機会があって“これがツイードか!”と、感動したことを覚えています(笑)」
■優勝候補と言われた「ミス南コンテスト」
とにかくテレビが好きで、生活の中心。好きな番組が放送されていない時間を見計らって、お風呂に入ったりしていたそう。
「アイドルはいつも、かわいい衣装を用意してもらえるし、車の後ろの席に乗って移動しているじゃないですか。そんな華やかな生活をうらやましく思っていましたが“じゃあ、自分が芸能界へ!”とはまったく考えませんでした」
’84年、16歳のときに「ホリプロタレントスカウトキャラバン」に応募したのは、芸能界への憧れとは別の理由だった。
「たしか優勝者に100万円、その推薦者に50万円が贈られていたと思うんです。思春期に親とぶつかったとき、『一銭の稼ぎもないくせに、偉そうなことを言うな』って怒られて、それなら“一銭の稼ぎをしよう”と。