2022年2月9日 19:58
エリザベス女王が「カミラを将来の王妃に」と望む特別な理由
コモンウェルスを構成する一国であるオーストラリアのコラムニスト、ピーター・フィッツサイモンズは、The Sydney Morning Heraldに寄せたコラムで、次のように綴っている。
「カミラ夫人はイギリス王妃になるのだろうが、オーストラリア女王にはならない。これは我らがオーストラリアの頭上にイギリスの王権が君臨するという不条理に、ついに終止符を打つための第一章となるだろう」
チャールズ国王とカミラ王妃の誕生は、イギリスの君主制が動揺する始まりとなるのだろうか。
「エリザベス女王が国民感情に逆らってまでカミラ夫人を支持することには特別な理由がある」と、王室伝記作家のロバート・レイシーはPeople誌にこう語っている。
「メッセージの中で女王は、自身の死期を悟りつつ、未来を見据えていました。父王ジョージ6世と母を想いながら、母が父のパートナーとして果たしてきた役割の重要性について、考えを巡らせていたのでしょう。そして昨年に夫君であるフィリップ殿下を亡くされたことで、“君主の配偶者であること”の犠牲と難しさを考えたのです」
女王が発表した声明には、君主にとって良きパートナーの存在が欠かせなかったという思いが滲んでいた。