2022年3月10日 15:50
エリザベス女王、オランダ国王夫妻も…欧州王室で広がる“タブー破り”の「反戦の輪」
チャールズ皇太子夫妻はウクライナ正教会の大聖堂を訪問(写真:時事通信)
「国と国との間では、様々な緊張関係が今も存在しますが、人と人との交流が、国や地域の境界を越えて、お互いを認め合う、平和な世界につながってほしいと願っております」
天皇陛下は誕生日会見で、世界の平和を願うお言葉を述べられていた。しかし、天皇誕生日翌日の2月24日――。ロシアはウクライナに侵攻を開始した。世界中からの非難の声に聞く耳を持たないプーチン大統領は、攻撃の手を緩めようとすらしない。
そんななか、世界の王族たちが立ち上がっている。口火を切ったのはオランダのウィレム=アレクサンダー王とマキシマ王妃だ。侵攻開始当日、オランダ王室のホームページに声明を発表した。
《ウクライナの人々、そして暴力の影響を受けているすべての人々に、私たちは心を寄せています。
私たちの思いは、現地の人々、そして家族や友人の状況を心配しているオランダのウクライナ人コミュニティと共にあります》
これに続いたのはイギリスのウィリアム王子とキャサリン妃だ。2月26日、ツイッターにこう記した。
《2020年10月に私たちはウクライナのゼレンスキー大統領と夫人に対面し、ウクライナの未来について、彼らの希望と明るい見通しを知ることができました。