2022年3月14日 12:26
プーチン大統領をネットで“面白い人”扱いする大きなリスク…専門家は警鐘「脅威を見落とす」
さらに、もう一つのポイントは“プーチン大統領のキャラクター”だという。
「権威的な人物が、同時に反権威主義的なところを持ち合わせていると、大変人気が出やすいんです。プーチン大統領も権力を振りかざしますが、そのいっぽう“悪ガキとして評判だった”という悪童伝説もあります。権威に楯突くところがあるんですね。例えば中国の習近平(68)のように権威主義一辺倒だと、シンパシーの余地がないんです」
またプーチン大統領には秘密警察・KGBのスパイだったという過去や、柔道の有段者という一面もある。
「日本のアニメや漫画は、戦争や格闘ものといった“戦闘サブカルチャー”がたくさんあります。日本人の多くは“戦闘サブカルチャー”に親しみを覚えながら育ってきた上に、柔道は日本発祥のもの。親近感を持ちやすいんですね。
また、親近感には“コミカルさ”も重要です。プーチン大統領はカレンダーで半裸になったり、動物に乗ったりとコミカルに映るところがあります。もともとの親近感にくわえて『ものすごく力を持っている怖い人。でも、結構面白い』というイメージも付きやすく、ネタにしやすかったのだと思います」
■「脅威を見落としてしまう。