くらし情報『プーチン大統領をネットで“面白い人”扱いする大きなリスク…専門家は警鐘「脅威を見落とす」』

2022年3月14日 12:26

プーチン大統領をネットで“面白い人”扱いする大きなリスク…専門家は警鐘「脅威を見落とす」

このようにプーチン大統領を“コンテンツ”として楽しむ風潮は、ネットだけでなく漫画やお笑いの世界にも見られます」(全国紙記者)

日本の“プーチン人気”は海外メディアに、奇異に映ったようだ。例えば香港の『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は’18年12月、「プーチン大統領のカレンダーが日本で大人気」との記事を掲載。「シリアでの紛争やウクライナでの暴力、イギリスで発生した元ロシア人スパイの暗殺計画などにプーチン大統領が関与していると、ほとんどの日本人は知らないのだろう」と指摘している。

“面白いネタを提供する人”としてのプーチン大統領のイメージは今、崩れつつある。プーチン大統領を“ネタ”として消費してきたことの弊害が今になって現れているのではないだろうか。そこで、メディア論を専門とする成蹊大学の伊藤昌亮教授(60)に話を聞いた。

■かつての仮想敵国から一転…ネタ化の土壌が培われた背景
まず伊藤教授は「ネタ化が起こる背景に、2つのポイントがあります」といい、こう続ける。

「一つ目はロシアに対する感情です。
もともとソ連は長い間、日本の仮想敵国でした。北方領土問題もあり、’83年にアメリカのレーガン大統領が『悪の帝国』と呼んだことで日本もそれに追従する流れがありました。

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