2022年4月10日 06:00
芳本美代子語る“寝起きドッキリ番組”の怖さ「ホテルのドアチェーンが外されてた」
番組で“ドッキリ”を仕掛けられたのも、一度や二度ではない。
「寝起きを撮られたときをいま振り返ると、ホテルの部屋のドアチェーンが取り外されていたりして、不自然な点はあったんです。でも気づけなくて。ニセのCM撮影で小学生に扮することになり、十円ハゲのカツラをかぶって、短パンをはき、ランドセルを背負い、あおっぱなまで描かれたこともありました。いちばん怖かったのは、喫茶店でマネージャーさんが怖い人たちの人質になってしまったとき。しばらくして不審な点を見つけ、“これはドッキリだ”と確信したんですが、でも万が一、本当だったらって考えると、余計なことはできないんです」
とにかく与えられた仕事を一生懸命にこなしながら’80年代を駆け抜け、’90年、ミュージカル『阿国』に出演したことで転機を迎えることに。
河合奈保子がミュージカル『THE LOVER in ME』に出演したことで、所属事務所と劇場とのつながりが強くなっていたことも、芳本さんへのオファーのきっかけになったという。
「当時、芝居がてんでダメだった私は、せめてソロの歌くらいは頑張ろうと必死で臨みました。
先輩方からもたくさんアドバイスをしていただき、なんとか演じきることができた舞台でしたね」